
技術開発本部技術研究所副主任
新卒入社
T.M
前例のない塗料開発に挑む!
開発の進化を支える技術者の挑戦
Interview
具体的な業務内容を教えて下さい。
私は滋賀の技術研究所に所属する、入社して5年目の研究員です。入社してからずっと担当しているのは、法規制に対応した塗料製品の開発です。この製品は、まだ世の中に出回っていない画期的な塗料のため、詳しい内容はまだお話しできませんが、現在はその認定を取得し、販売できるよう取り組んでいるところです。
具体的には、開発製品が法規制に対応するにあたり、法律で定められた基準値を満たす必要があり、そのために必要な数値データを揃える作業に従事しています。この製品の開発は、もともとお客様の現場で使用いただいていた塗料が、法律の改正によって使えなくなってしまったことがきっかけでした。引き続きお客様に使っていただくためにも、会社をあげて法律に適合した新製品の開発に取り組むこととなったのが経緯です。
開発のスタートは、求められる機能を持つ添加剤の選定から始まりました。ただ、その機能を数値化するための試験設備が当時社内にはなかったため、添加剤メーカーさんの設備をお借りして試験を繰り返していました。約2年間、試験片を用意しては持ち込み、結果を確認しながら改良を重ねるという地道な作業の積み重ねでしたね。
それでも基準値には届かず、開発期間も長引いていたところ、社長の「専用機械を導入しよう!」という決断をきっかけに、昨年ついに設備を導入することができたんです!結果、開発スピードが大幅に向上し、今では、目標達成まであと一歩というところまで来ています。
この開発製品は、まだ競合メーカーも販売していない全く新しい機能を持つ塗料です。そのため、お客様からの期待も非常に大きいと感じています。営業担当からも「まだか!」と急かされることも多く、その声に応えるためにも最後までしっかりやり遂げたいですね。
Interview
仕事を通してのやりがいを教えて下さい。
入社してから現在まで、一つの製品開発に深く関わることで得られる達成感こそが、私にとって最大のやりがいと感じています。開発をスタートした当初は、まだ機械設備が整っていなかったため、試行錯誤を繰り返しながらの手作業でした。添加剤メーカーさんから機械を借りられる機会もありましたが、それは限られたタイミングだけ。普段は手作りの実験道具や目視による観察を駆使し、地道に試験と改善を繰り返してきました。
そうしたアナログな工程を経て、現在は機械を導入し、より精度の高い数値データを短時間で取得できるようになりました。この変化により、目標としていた数値への到達スピードが劇的に向上し、今ではあと一歩というところです。特に印象的なのは、その過程を間近で見守り続けられたことでしょう。機械導入前の手作業から最新設備を使ったデータ分析まで一連の進化を経験できたことで、製品開発の難しさと楽しさの両方を実感できていると思います。
目標に近づくたびにチーム内でデータを共有し、意見を交わしながら改善を重ねるプロセスは、まさに挑戦の連続です。しかし、その挑戦こそが仕事の醍醐味であり、製品が世の中に出ていく瞬間を迎えられる喜びを、今から心待ちにしています。もちろん、まだ最終完成には至っていません。それでも、ここまで積み重ねてきた努力や経験が、私に自信とやりがい与えてくれています。
Interview
今後の目標を教えて下さい。
現在、技術研究所は、元常務をされていた顧問の支えもあり、安定した運営が続いています。顧問は、長年の経験を活かして製品開発に的確な助言をくださるだけでなく、営業部への対応でも、とても頼りになる存在です。時には営業部から難しい要望が寄せられることもありますが、顧問がうまくまとめてくださる場面も多く、まさに頼れる存在です。
これからは私たちが中心となり、この技術研究所をさらに発展させていく必要があると感じています。
研究所のメンバーは、私が入社した頃から共に研究に励んできた先輩2人と、とても頼りになる後輩1人です。私は先輩2人をしっかりサポートしながら、後輩やこれから入社する新人の育成にも力を入れていくことが、自分に課せられた役割だと考えています。
顧問が築いてきた土台をしっかりと引き継ぎつつ、今後は自分たちの力で技術研究所を支え、前進させることが目標です。これからもチームワークを大切にしながら、一歩ずつ確実に歩んでいきたいと思います。
一日のスケジュールDaily Schedule

- 8 : 30
- 始業
業務中は、さまざまな作業を並行して進めています。たとえば、開発中の塗料を塗って試験片を作成し、乾燥や硬化を待つ間に他の試験の準備を行います。また、撹拌機に必要な材料を投入して攪拌している間に、過去の試験データを確認したりと、効率よく作業を進める工夫をしています。
- 12 : 00
- お昼休憩
- 13 : 00
- 研究業務の続き
研究所の研究員は、さまざまな会議にも出席しています。2か月に一度は本社で経営企画会議が開催され、1か月に一度は社長が研究所を訪れ、サンプル視察を兼ねた会議が行われます。
特に忙しい時期には、会議直前までプレゼン資料の準備に追われることもありますが、こうした会議は研究成果や進捗を報告する重要な機会となっています。
- 17 : 30
- 定時
- 19 : 00
- 退社
残業はどうしても一定の時間発生しています。特に、開発品に対するJIS試験などでは、規定された養生条件に合わせる必要があるため、調整ルームで7日間や14日間といった期間をかけて養生させることもあります。そのため、試験準備やスケジュール管理を綿密に行い、決められた期日までに必ず終わらせなければならない処理も発生します。
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